
✅ はじめに
先日、ABEMA Primeにて取り上げられた「KOKKAI DOC(コッカイドック)」というプロジェクトをご存じでしょうか?
YouTubeで公開されているその番組では、AI技術を活用して国会議員の過去の発言を集約・可視化する革新的な取り組みが紹介されていました。
🔗 動画リンク:ABEMA Prime × KOKKAI DOC(YouTube)
このプロジェクトは、政治に詳しくない人でも「誰が、何について、どう発言してきたのか」が一目でわかるように設計されており、
民主主義における「情報の透明性」と「参加のしやすさ」を大きく前進させる試みだと感じました。
■ 政治に詳しくなくても使える「スタンスの可視化」
正直なところ、私自身あまり政治に詳しいわけではありません。
政党名や議員の名前は聞いたことがあっても、「誰が何を言ってきたのか?」となると曖昧な印象しか持っていませんでした。
しかし、KOKKAI DOCの「スタンスの可視化」機能を使えば話は別です。
たとえば「原発」や「少子化」といったトピックを選ぶと、各議員がそのテーマについてどんな発言をしてきたのか、ポジティブ・ネガティブの傾向も含めて可視化されるのです。
✓ 色分けされた視覚的なグラフで、「どの政党がどういうスタンスなのか」も一目で分かります。
政治の世界で、定量的・客観的にスタンスを分析できることは非常に貴重で、
個人が情報をもとに判断する力を高めてくれるツールだと感じました。
■ あの総理の発言もすぐ見つかる
KOKKAI DOCには便利な検索機能も搭載されています。
特定の議員名やキーワードを入力すれば、国会会議録から引用された該当の発言データがすぐに表示されます。
驚いたのは、平成以前の古い発言までカバーされている点です。
その背景には、国会会議録検索システムのデータをAIで解析・タグ付けしているという、非常に手間のかかった処理があります。
各発言にはタグが付いており、クリックすればその詳細もチェック可能。
必要であれば、元データとして国会会議録検索システムへ直接ジャンプして全文を確認することもできます。
✓ 信頼性の高いデータと、分かりやすいインターフェースが両立しているのが特長です。
■ 人口の推移も視覚化されている
KOKKAI DOCがすごいのは、議員の発言可視化にとどまらない点です。
なんと、日本国内の人口の推移を、地図ベースで視覚的に確認できる機能もあります。
たとえば過去40年の間に、どの都道府県の人口が増え、どこが減ってきたのか。
ニュースでよく耳にする「東京一極集中」がどれほど深刻なのかを、数字と地図の両面からリアルに感じ取ることができます。
✓ 抽象的な社会課題を、感覚的に「見える化」できるのは非常に画期的です。
■ 運営者、募金を受付中
このプロジェクトを運営しているのは、なんとカナダ・トロント大学工学部卒の大学生 加藤さん。
開発・デザイン・運営のほぼすべてをお一人で行っているというから驚きです。
AIの利用にはAPIコスト、またサーバー運営にも費用がかかるとのことで、公式サイトでは支援のための募金も受け付けています。
🔗 募金・支援:https://kokkaidoc.com/
個人レベルでここまで社会的意義のあるツールを開発・公開している点には、純粋にリスペクトしかありません。
🔗 関連リンクまとめ
- 【公式サイト】KOKKAI DOC:https://kokkaidoc.com/
- 【X(旧Twitter)】https://x.com/kokkaidoc
- 【ABEMA Prime紹介動画】https://www.youtube.com/watch?v=qDOcZasG2To&t=1s
■ まとめ:政治に興味がない人にこそ見てほしい
KOKKAI DOCは、政治に関心の薄い層にこそ刺さる「入り口」としてのツールだと感じました。
- 視覚的にわかるスタンスの違い
- 公式データに基づいた信頼性の高い発言引用
- 地域課題(人口など)を数字で見る仕組み
- すべてが直感的かつ簡単に使える
「自分で考える政治」を目指すなら、こうした情報の見える化は大きな一歩になるはずです。
興味を持った方は、ぜひ一度KOKKAI DOCを触ってみてください。